Falconの初版リリース以来、私たちはその創造的な可能性を洗練させ、拡張することにコミットしています。研究開発に耳を傾けつつ、ユーザーフィードバックにも注視し、定期的に新機能の追加、コンテンツの拡充、最適化をしてきました。これらすべて、既存ユーザーに無償提供します。FalconとSonicPassの登録ユーザーは、UVI Portal通じてFalcon 3を即座にダウンロード入手できます。
バージョン3では、VOSIM、Bowed String、Harmonic Resonatorなどの3つの新オシレーター、Opal、Ladder Filter、Dispersor、Harmonic Resonator FXなどの4つの新エフェクト、MIDI Outモジュールによる任意箇所のMIDI出力に対応し、新スクリプトによる新しいイベントプロセッシングの提案、UIスナップショット、起動スクリーンなど多数のワークフローの改善、そして美しくリフレッシュされたファクトリーライブラリーが追加されています。
Falcon 3は、3つの全く新しいオシレーターを搭載します!VOSIM(ビンテージ・ボーカル・シンセのトリビュート)は、フォーマントサウンドを作成するための2つの独自モードを提供し、Bowed Stringはバーチャルの弓と弦による発音を複数のアーティキュレーションモードで提供し、Harmonic Resonatorは6つのカップリング装備のチューニング可能レゾネーターで処理をするマルチレイヤー・エキサイターを提供します。
4つの新装備エフェクトは、さらなる強力な創造的可能性を提供します。Opalは、先進的な物理モデルの光学コンプレッサーで、Ladder Filterは定番の東海岸生まれのフィルター、Harmonic Resonatorは信号ベースのレゾネーター効果を提供し、Dispersorは可変のスプレッド、周波数、オーダー、ステージを持つ独創的なトランジェントシェイパーです。
新スクリプトとシーケンサー!
Falconのイベントプロセッサーは、膨大な創造的なインスピレーションの源です。バージョン3では、MIDI CC Smoother、Node Arp、Motion Grid、Snowflakesなど、いくつかの新装備と改良されたスクリプトが追加されています。そして、MIDI Outモジュールの導入によって外部のソフトウェアやハードウェア音源や楽器を制御することができるようになりました。
オシレーター
Falconには、20のオシレーターが装備されています。シンプルなサンプル再生からPluck、Wavetable、IRCAM Multi Granularなどの先進的なものまで、幅広いシンセサイジングに対応します。
Falconの注目すべき機能の1つに、異なる種類のオシレーターを重ねて独自のハイブリッドインストゥルメントを構成できることがあります。このことで、サンプルベースのオシレーターにアルゴリズムによって生成したサウンドを組み合わせて音色を形成することができます。重ねられるオシレーターの数と組み合わせに制限はありませんので、コンピューターの処理能力が許す限り、イマジネーションの赴くまま、重ねることができます。
サンプリング オシレーター
Falconのサンプルオシレーターには、フル機能の波形エディターが装備されています。このことで、外部のエディターに移ることなく、波形編集がおこなえます。クロップ、ノーマライズ、サイレンス、リバースやフェード、あるいは選択範囲に対してのFalconエフェクトのオフライン処理も可能です。また、複数ファイルのバッチ(一括)処理もできます。
エフェクト
Falconには100を超える高品位エフェクトが標準装備されています。これらのエフェクトは見つけやすいようにDelay、Reverb、Modulation、Filter、Equalizer、Amp / Stereo、Drive / Distortion、Dynamic、Analysis、そして新しいPitchにカテゴリー分けされています。この中には定評のUVIエフェクト:ディレイ、リバーブ(Sparkverbや低CPU消費のコンボルーションリバーブ)、コンプレッサー、バイナルエフェクトやリサンプリングプロセッサーなどが有用なプリセットともに用意されています。これらのエフェクトは、サウンドデザインから、ミキシング、解析まで、クリエイティブワークからマスター処理まで、Falcon上でのあらゆる作業に適しています。
Falconにはエフェクトセンドバスが装備されています。マスター出力とミックスするセンドバス以外に、プログラムパッチレベルのセンドバスも別系統で用意しています。このセンドバスは、レイヤーあるいはノートレベルで送ることも可能で、自由なアプローチでサウンドあるいはインストゥルメントを構築することができます。さらにEffectRackを駆使して、オリジナルエフェクトを作成することができます。ラック内ではエフェクトの並列処理も可能で、マルチバンドディレイやディストーション、あるいはその他のパラレルエフェクトも不可能ではありません。構築されたラックは、専用のマクロコントロールで、複数パラメーターを扱うこともできます。オリジナルの”ワンノブ”エフェクトで、パフォーマンスを彩るのも一興です。
イベント
Falconのイベントセクションは、シンセ前段のデーター、つまりMIDIノートやデーターの操作、解析、または生成をスクリプトベースで制御します。イベントプロセッサーは、着信ノートを分散演奏にしたり、ギターのようにかき鳴らしたり、マイクロチューニングを適用したり、MIDIファイルを再生したり、生成的なシーケンスを作成したりすることができます。このMIDIはFalcon内の要素を制御するために使用できるだけでなく、MIDI Outモジュールを通じて、外部のソフトウェアやハードウェアと結線できます。
ワークフロー
Falconは高効率、多彩、そしてパワフル設計のハイブリッドインストゥルメントです。柔軟な応答型のシングル画面によりあらゆるスクリーンサイズで快適に扱えます。
サウンドエディットの核となるメイン画面はエディット、パラメーターナビゲーション、ファイル/プリセットブラウジングの3パートに分割、パネル表示されます。
ファクトリーコンテンツ
Falconには業界屈指のサウンドデザイナーによる1500を超える魅力ある音色が、ファクトリープリセットとして付属します。クラシックシンセシス、パーカッション、フィジカルモデリング、サンプルベースのグラニューラーサウンド、ハイブリッドマルチオシレーターまで、あらゆるカテゴリーの音色を網羅します。合計1500を超える即戦力サウンドのプリセットは様々なジャンル、スタイル、カテゴリーを網羅し、その洗練されたプログラミングはユーザープリセットの基礎としても扱いやすい設計になっています。
カテゴリー分けされたFalconのファクトリーサウンドは、洗練されたファイルブラウザーで即座に目的のものを見つけることができます。どのプリセットもカスタマイズされたマクロコントロールで、その深層にアクセスすることなく、操作できます。演奏しながら操作はもちろんのこと、ミックスに対しての微調整をおこなうことも可能です。もちろん、画面を切り替えての深層エディットで、納得いくまで完璧に調節することも不可能ではありません。ファクトリーサウンドは、即戦力とオリジナルサウンドデザインの基礎の両方に主眼をおいています。