剛性、堅牢性を高めた ボディ素材
3つのパーツから構成されるボディは、Forcebarシリーズに対し、TOPカバーをスチールからアルミへ、BOTTOMシャーシ、サブシャーシはアルミからスチールに変更されています。
加えて床(設置面からの振動の影響を直接受けるBOTTOMシャーシは、前述の素材変更のみならず、厚さが1.6mmから2.0mmに強化されている他、振動吸収シートを内外ゴム製ハネナイトからTAOC製振動吸収シートに変更しています。
これらはM.I.S.による振動抑制効果を更に向上させると共に、ボディ全体の剛性を高め、セッティング時の安定感と高音質化に大きく貢献しています。
内部配線材
電源ラインの配線素材は、表皮効果を積極的に活用した単線素材を継承しつつ、4N無酸素銅から錫メッキ1.6mmに変更されています。
サージアブソーバ(雷対策)+ノイズフィルタで構成された基板のパターンアートワークは、サージアブソーバ回路を経由の後、アナログ系パワーラインとデジタル系パワーラインに分離。以降はそれぞれのパワーラインフィルタが最短となるよう強く意識されたレイアウトとなっています。
また、ノイズリダクション効果とパターンインピーダンスの低減を同時に行うため両面パターンとし、ビアホールの多用で許容電流アップに努めています。
各パーツのハンダ付けにおいても特殊成分配合されたものを吟味、選別して使用されており、自社特選マイスターが熟練した技術で作業にあたっています。
ユニークな機能と 高い ユーザビリティ
デジ/アナ分離とノイズフィルタ化
連結プレート
アース端子の活用
Crystal C2P2には実にユニークなパワーライン分離機能と連結機能が搭載されています。
シリーズ初となるこの分岐型電源タップ:Crystal C2P2は、1系統の電源ラインを2系統に分離するばかりか、前述の通り共にフィルタを搭載したデジタル系パワーランとアナログ系パワーラインの専用ラインに分離されています。
後述されるデジ/アナの分離は、今後のオーディオシステムの構築において必須事項となることでしょう。
Crystalシリーズに採用されているインレットならびに連結コンセントは、その形状が国際規格:IEC60320に統一されており、連結による機能拡張が可能になっています。 既に発売されているCrystal3.1や3P、6.1などとの連結で、コンセント数の増加が可能になる他、今後発売が予定されるバラエティに富んだ機能別電源タップと連結すれば、個々のオーディオシステムにマッチした、拡張性豊かな電源タップシステムの構築が可能になり、音質的、デザイン的にも統一された電源タップのシステム化に貢献します。
Crystal C2P2を利用したノイズフィルタによるデジ/アナ分離
内部配線によってデジ/アナ分離されているパワーラインに対し、それぞれCrystal3.1を連結とすることで、全ての電源タップがノイズフィルタ入りとすることが可能になります。これは電源ラインから侵入するノイズや、電源ラインに回帰するノイズを抑制させる他、アナログ系パワーラインとデジタル系パワーライン相互間のノイズ干渉をも抑制してくれます。
今後益々デジタル化やスイッチング電源化が進むオーディオ機材において、電源ラインの分離は非常に有効な手法となります。 Crystal C2P2の活用は今後のオーディオシステムにおけるキーデバイスとなります。
更に、Crystal C2P2にはシリーズ同士の連結勘合性を高めるため、連結プレート※4が付属されています。他のCrystalシリーズとの連結に際し、互いのBOTTOMシャーシをネジ止め固定することで連結強化されます。
また、他メーカの電源タップでは見慣れないアース端子は、内部配線のアースラインおよび外装ケースに接続されており、アナログプレーヤなどの電源ケーブルにみられる、アース線付コンセントプラグの接続先として有効に機能します。
ユーザニーズに応えたコンパクトでスリムなボディは、狭いオーディオシステムの背面に設置されるアクセサリ群にとって非常に有益なものとなり、電源周りの配線をすっきりさせることが可能です。